(1)研究開発課題

豊かな未来を創造できる人材育成のためのカリキュラムの研究開発~豊かで持続可能な社会を構築できる人材の育成~

(2)研究の概要

問題発見・解決能力,科学的思考力,科学的リテラシーに加え,公正な判断力や倫理観を身に付けさせ,豊かで持続可能な社会の創造者として,国際社会の中でリーダーとして活躍できる人材の育成を目指したカリキュラムの研究開発を行う)

  • スーパーサイエンス科目の設置および教科「ESD」や,大学・企業等と連携した教育活動によってESDの概念に基づく,豊かで持続可能な社会の形成に貢献できる人材を育成するためのカリキュラムの研究開発を行う。
  • スーパーサイエンス科目に加えて,全ての教科・科目で自然科学に関係した教材を扱うことによって,先端科学技術に対する理解を深めるとともに,課題研究等の問題発見・解決能力,科学的思考力を伸長させる取組によって,我が国の将来に貢献できる人材育成を行う。
  • イートン校との交流活動,オーストラリア研修及び英語合宿を通じて,英語コミュニケーション能力を高めるとともに地球規模での自然科学や社会問題についての認識を深め,国際社会で活躍できるリーダーを育成するための国際交流プログラムの研究開発を行う。

(3)5つの研究開発テーマと仮説

上記の目的の達成のために,以下の5項目の研究開発テーマを設定し,それぞれ仮説に基づいた検証を行う。

①先端科学技術や豊かで持続可能な社会の形成についての理解を深めるための教育課程の研究開発

【仮説】現行の理科,数学等をスーパーサイエンス対応科目に改編することにより,基礎的な学力と応用力を養うことができる。全ての教科において自然科学やESDの概念を導入した授業を展開することにより,先端科学技術や豊かで持続可能な社会の形成についての理解を深めることができる。

②問題解決能力や分析力,表現力を高めるための教育課程の研究開発

【仮説】学校設定教科「ESD」を設け,課題解決型の探究活動を行うことで,問題発見・解決能力,科学的思考力,分析力や表現力を高めることができる。

③国際世界の中でリーダーとして活躍できる人材を育成する教育課程の研究開発

【仮説】英国イートン校との交流,オーストラリア研修及び英語研修を充実させることによって,生徒の国際的な視野を広げるとともに,コミュニケーション能力を高めることができる。また,地球規模の視野で科学技術の発展や環境問題を捉えさせることで,国際世界の中でリーダーとして活躍できる人材を育成できる。

④大学等の研究機関や企業との連携事業の研究開発

【仮説】大学等の研究機関や企業と連携した活動により,生徒の自然科学や環境に対する興味関心を高めるとともに,探究活動を通して問題解決能力を高めることができる。

⑤地域社会に成果を還元し社会貢献能力を高めるための事業の研究開発

【仮説】生徒の研究成果を近隣の中学校などの地域社会に還元することで,生徒の積極的な行動力を引き出し,社会貢献能力を高めることができる。